アウトドアがブームとなり、TVや動画でさまざまなアクティビティが紹介されるようになりました。釣りもキャンプ同様、アウトドアを代表するアクティビティの一つです。しかしながら、まだ経験したことがない方や、始めたばかりで十分に楽しめてない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、そんな未経験者や初心者の方に向けて、海釣りの基本をわかりやすく解説しています。
この記事はこんな思いをお持ちの方におすすめです。
「釣りって楽しいの?」
「釣りをしてみたいけど、やり方がわからない・・・」
「釣りをするには何が必要なの?」
趣味で長年釣りをしている者が書く記事ですので、難しい専門的な内容はありませんし、出来るだけわかりやすくまとめています。
気軽に読んで頂き、「釣りって楽しそう!」「釣りに行きたい!」と思ってもらえたら嬉しいです。
海釣りの魅力
個人的には釣れても釣れなくても楽しいのが釣りです。出かける前や事前準備している時はワクワクします!
全く釣れなかったり、行ったのはいいけど悪天候で釣りにならなかったり、残念な思いをしたことは多々ありますが、「行かなければよかった・・・」と思ったことはないです!
それでは早速、海釣りの醍醐味とも言える魅力を5つ紹介します。
釣りの魅力
1.魚との駆け引きが楽しい
2.自然を満喫できて、気分転換やリフレッシュに最適
3.自分で釣った魚は美味しさが増す
4.釣りたい魚や釣る場所によって釣り方が様々
5.奥が深いゲーム性
魚との駆け引きが楽しい
なんと言っても、アタリを待っている時のワクワク感や、掛かってから引き上げるまでのドキドキ感はたまりません!
合わせるタイミングが合わずに逃げられてしまったり、掛かったのに引き上げる途中でバラしてしまったりした時は・・・「悔しい!!!」
自分が思ったタイミングでアタリに合わせられたり、無事に引き上げて魚の姿を見たりすることができた時は・・・「最高!!!」
魚が掛かった時に感じる重みや、振動などは魚によって違うし、これらの感覚はゲームでは味わうことのできない感覚です!
自分で実際魚を釣ることができたら、きっとまた釣りたいと思えるはず・・・
ぜひ1度体験してみてください!
自然を満喫できて、気分転換やリフレッシュに最適
非日常空間に身を置くことはやっぱり気持ちがいいです!
目を閉じて波の音を聞いたり、空を見上げて流れる雲を眺めていたりすると、普段意識しないと気付くことができないことに気付いたりします。
「波音が強くなって海が荒れてきた」「風向きや強さが変わった」
なんて感じることができれば、自然を楽しんでいる証拠でしょう。
それと、自然の中で食べるものがより美味しく感じるのは、言うまでもないですね。
自然は季節によって違う景色で迎えてくれるので、それもまた出かけたくなる理由の1つです。
自分で釣った魚は美味しさが増す
せっかく釣れた魚は美味しく食べたいと思うのは、釣りを経験すれば誰もが思うことでしょう。
鮮度を保って持って帰るのには多少知識や技術が必要ですが、自分で釣った魚を自分で料理することに
よって、自然と魚へのありがたみも増してより美味しく感じます。
たくさん釣れれば1種類の魚をいろんな種類の料理にして楽しむこともできますし、誰かと一緒に食べれば会話も弾むことでしょう。
慣れていくうちに、食べたいと思った魚を狙って釣りに行けるようになればもう立派な釣り人です!
釣りたい魚や釣る場所によって釣り方が様々
釣りにはいろいろな釣り方があり、ターゲットとする魚や釣りをするポイントによって違います。
海釣りにおいて代表的な釣り方は、サビキ釣りやウキ釣りなどのエサ釣り、アジングやエギングなどルアーを使用するルアーフィシングです。
漁港・堤防・砂浜・磯・沖(船)・管理釣り場などが釣り場となりますが、ターゲットにより釣り方も変わります。
未経験者や初心者は気軽に行ける堤防や漁港で、簡単なサビキ釣りやウキ釣りで経験を積み、いずれ磯や沖で大物を狙ってみるのもよいでしょう。
奥が深いゲーム性
釣りが奥深いのは自然が相手であること、釣る魚や釣り方の種類の多さ、自分だけの楽しみ方ができるからでしょう。
思い通りに釣れないのは、初心者であろうが上級者であろうが同じです。1度釣れたからと言って、全く同じようにやっても釣れないことなんてよくあることです。
仕掛けや釣り方は狙う魚によっても全く違いますし、釣りをする環境だって毎回同じとは限りません。
例えば、仕掛けをほんの少し変えたり、餌や付け方を変えたりするだけでも、それまで全然釣れなかった魚が釣れるようになったりします。
どうしたら釣れるのだろうかと、自分で色々試してみて釣れた時の感動はひとしおです。
自分がやって楽しいと思える釣りを見つけて、その釣りについて追求しているうちに自然と上達するはずです。
釣りにハマるのはゲームにハマるのと良く似ている気がします。リアルなゲームをするみたいな感覚で始めてみるのも良いですね!
釣りに必要なもの
正直、何も準備しなくても釣りに行くことはできます!
管理釣り場に行ってレンタルで道具一式を揃え餌を買えば、手ぶらで行くことも可能です。
ただ、毎回そうすることはコスパも悪いですし、とりあえず最初のうちに揃えておくと良いものをざっくり紹介します。
- 釣りに適した服と靴
- ライフジャケット
- 竿とリール
- 仕掛けと餌
- アミとバケツ
- その他
釣りに適した服と靴
動きやすくて汚れたり濡れても良いような服であればなんでも良いです。思っている以上に暑かったり寒かったりするので、季節に合わせて暑さや寒さ対策はしておきましょう。日焼けや虫が気になる方は夏でも長袖と帽子を持っていくことをおすすめします。
靴も服装と同様ですが、防水で滑りにくい靴であればなおさら良いです。夏でもサンダルは安全性の面において不安ですので避けた方が良いでしょう。
ライフジャケット
ライフジャケット着用が義務づけられている釣り場も少なくないですし、いざという時のため、釣りをする時は常に着用する必要があります。
今はオシャレなウエストポーチタイプやバッグと一体化しているタイプのものもありますので、防弾チョッキのような大げさなものでなくて大丈夫です。
竿とリール
釣具屋に行けば2000円位からセットで購入することができます。種類が多くてどれを選べばいいかわからないときは、2〜3メートルのコンパクトロッドが持ち運びも便利でいろんな釣りに対応できるので良いでしょう。
ちなみに、ダイソーにも売ってます(さすがに100円ではありません・・・)
リール単体で買うのであれば、1000〜2000番のものが使いやすいです。
※延べ竿で釣りをする場合はリールは必要ありません。
仕掛けと餌
仕掛けと餌は、釣りによって全然違いますので、最初は釣具屋に行ってもどれを買えば良いのか分からないと思います。それぞれに対象となる魚やセットの仕方が説明が書いてあるので、行く場所にあわせたものを選びましょう。
あらかじめ針やおもりが付いていて、あとはリールの糸に結ぶだけといったものが多く、初心者でも簡単にセットできます。
餌には冷蔵・冷凍されたもの、生きている餌、それらに似せて作った擬似餌、練り餌、コマセという魚を寄せるための巻き餌など色々な種類があります。
現地の釣具屋に行くと、そこで釣れる魚や釣り方に合わせたものが多く取り揃えられていますし、冷蔵・冷凍の餌や生きた餌は現地で選ぶのも良いでしょう。
※未経験者・初心者におすすめの釣りと必要なものは後述します。
アミとバケツ
アミは予想外の大物が釣れた時や、拾える範囲内に落とし物をした時に必要です。行く釣り場によって、水面までの高さが違うので伸縮できるものがあると便利です。
バケツは水汲みに欠かせないのと、釣れた魚を一時的に入れておいたりするので2つあると便利です。
必ず長めのロープがついているものにしましょう。釣具屋に行けば、コンパクトに折りたためるものがあります。
その他
クーラーボックスは荷物になりますが、魚を持ち帰ったり、食料や飲み物を保管するのに役立ちます。
近くにコンビニなどが無い場合は、食料や飲み物を買っておくと良いでしょう。
ハサミやナイフも糸を切ったり、魚を絞めたりするときに必要となります。
最後に、ゴミ袋は必ず持っていきましょう。ゴミの放置が原因で釣り禁止になる場所も増えてきています。釣りに行ったら、ゴミは持ち帰るのが基本です。誰もが気持ちよく釣りを楽しむためにも、自然を大切にするためにも必ず守ってください。
未経験者・初心者におすすめの釣り場
未経験者・初心者におすすめなのは海釣りです。川や湖は遊魚ルールが厳しく定められていたり、基本的に遊魚料を支払わなければいけなかったりします。
海釣りの場合は川や湖のような遊魚料を支払わなければいけない場所はあまりありませんが、場所によっては獲ったり持ち帰ったりしてはいけないルールがあります。釣りに行く際、管轄の自治体や漁業組合に確認しておけば安心して釣りが楽しめます。
海釣りができる場所は、漁港や堤防、砂浜、磯、船上、管理釣り場などがあります。その中でも未経験者・初心者におすすめなのは、管理釣り場と漁港や堤防です。
管理釣り場(有料施設)
管理釣り場であれば、釣具屋や食堂なども併設されていることが多く、ライフジャケットやアミなどもレンタルできるので、手ぶらでも気軽に行くことができます。何も分からない未経験者にも施設の人が色々教えてくれたりもすることもあるので安心です。女性やファミリーにも人気があり、初めての釣りをするならまず管理釣り場に行ってみるのも良いでしょう。
漁港・堤防
漁港や波止と呼ばれる防波堤や堤防もおすすめです。足場もよく大きな波も来にくいため安全で、色々な釣りを楽しむことができるので、初心者のみならず上級者にも人気があります。
堤防や波止は外海に面した外港と堤防や陸に囲まれた内港があり、外港はテトラポットになっていることが多いため、初めのうちは内港で慣れることをおすすめします。
場所によっては、釣り禁止や立ち入り禁止となっている区域もあるので確認する必要があります。
車で行く場合は駐車禁止の場所に駐めないように注意しましょう。
未経験者・初心者におすすめの釣り
未経験者・初心者におすすめの釣りを3つ紹介します。それぞれの釣り方や釣れる魚、必要な仕掛けなどを簡単に説明します。前述した竿とリールがあればどの釣りもできますし、おすすめの釣り場でできますので、興味のあるものを選んでみましょう。詳しい釣り方はまた別の記事で紹介します。
仕掛けに関しても参考までに商品を載せますが、似たようなものであれば十分です。ちなみに、今回紹介する釣りの仕掛けはダイソーやセリアにも売っていますので機会があれば見てみてください。
サビキ釣り
サビキ釣りは、飾りの付いた針と魚を寄せる餌を入れたカゴを同時に落として、寄ってきた魚が飾りを餌と間違えて捕食した時に釣ります。足元に仕掛けを落としその仕掛けを上下することで、魚がかかるのを待つ簡単な釣りです。数回上下すると餌は無くなりますので、こまめに引き上げて何度も同じことを繰り返します。
サビキ釣りで釣れる魚はアジ、サバ、イワシなどの小魚がメインです。
仕掛けは、サビキセットとして売られているものを購入して、説明通りに結びつけるだけです。
ウキ釣り
ウキ釣りは、ウキの付いた仕掛けを近くに投げ、魚が餌を食べるとウキが沈んだり左右に動いたりするので、タイミングを合わせ竿を立てて魚を掛けます。
ウキの動きに集中し、タイミング良く合わせる必要があります。タイミングは早すぎても遅すぎても魚に逃げられてしまい、そのタイミングを見極めるのが楽しみの1つといえます。
タイミングが合えば竿に重みを感じますので後は慎重に寄せてくるだけです。
釣りといえばウキ釣りを想像する方も多いのでしょうし、釣りの醍醐味を存分に楽しめるおすすめの釣りです。
ウキ釣りでは、アジ、サバ、メジナ、場所によっては黒鯛など様々な魚を釣ることができます。
仕掛けに必要となるのは、ウキ、ゴム管、サルカン(スイベルやヨリモドシとも言います)、ハリス、針と比較的多めなので、こちらもセットされているものを購入し使用するのがいいでしょう。
ちょい投げ釣り
ちょい投げ釣りは、その名の通り仕掛けを少し遠くに投げて、仕掛けを巻き上げながら魚を誘う釣りです。巻いている際に、チョンチョンと突かれているような感覚があり、重みを感じたら魚が掛かっていますので、慌てずゆっくりと巻き上げてきます。
基本的には海底を引きずるように巻き上げてくるため、海底が岩場や藻の多い場所では仕掛けが引っかかってしまうので、砂地になっているような場所を選びましょう。
ちょい投げ釣りで釣れる魚は、ハゼ、キス、ヒラメ、カレイなどです。
仕掛けはセットされているものが、種類も多く手頃ですのでおすすめです。餌は生きたイソメやジャリメを使用するのが基本ですが、初めての方や女性には抵抗があると思いますので、それらに似た擬似餌を使用するといいでしょう。
釣りに行きましょう!
少し長くなってしまいましたが、少しでも魅力やおすすめの釣りを伝えられたでしょうか。
初めての釣りは、誰かと一緒に行くことをおすすめします。不安も減りますし、その人も釣りが好きになればそれ以降、釣り仲間としてさらに親しくなれると思います。
初めてのことをするには足が重くなりがちですが、初めの一歩を踏み出すことが大切です。
最後になりますが、釣りはこの記事では伝えきれない魅力がまだまだたくさんありますし、楽しみ方は人それぞれなので、みなさんもぜひ釣りに行きましょう!
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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