堤防や磯で釣りを楽しんでいると、春から秋にかけて必ずと言っていいほど姿を見せる「サンバソウ」。
「外道」と呼ばれることも多く、他の魚を狙っているのに、結局サンバソウばかり釣れてしまう…そんな経験はありませんか?
そこで今回は、筆者が実際にサンバソウとの真剣勝負に挑みました! なぜサンバソウばかり釣れるのか、そして他の魚を釣るにはどうすればいいのかを徹底検証。
本記事では、2日間にわたる釣行の様子や結果を詳しくご紹介します。きっと釣行に役立つヒントが見つかるはずですので、ぜひ今後の釣りの参考にしていただければ幸いです。
この記事は、こんな人におすすめです!
・堤防釣りや磯釣りが好きな人
・サンバソウに悩まされている人
・様々な魚種を釣りたい人
・釣りを始めたばかりの人
・釣りが好きな人
本ブログでは、釣り場や釣りに関する情報、釣行記など釣りに関する様々な記事を紹介しています。気になる記事がありましたら、ぜひあわせて参考にしていただけると幸いです。
はじめに
釣り人にとって、堤防釣りや磯釣りは身近で人気の釣りスタイルです。しかし、春から秋にかけて頻繁に釣れる「サンバソウ」は、時には外道として扱われ、他のターゲットが全く釣れないと感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
筆者もアジやサバなどの回遊魚を狙いながら、結局サンバソウばかり釣れ、悔しい思いで納竿したことが何度もあります。特に昨年の夏、3日間の釣行でサンバソウ以外が一切釣れなかった経験は、今でも鮮明に記憶に残っています。
そこで今回は、「本当にサンバソウしか釣れないのか?」そして「他の魚を釣るためにはどんな工夫が必要なのか?」を明らかにするため、筆者自身が2日間にわたる釣行で徹底検証!果たしてリベンジを果たすことができたのでしょうか?
この記事ではその結果をもとに、サンバソウが釣れる現場の実態と、釣行時に役立つ情報をお届けしますので、ぜひ参考にしてください。
サンバソウってどんな魚?
今回の「サンバソウ」検証に向け、事前にこの魚について調べました。なぜ多くの釣り人にとって外道とされるのか?どんな場所や時期でよく釣れるのか?といった情報を集めることで、より効果的な対策が立てられます。
実は、サンバソウには釣り人の間でもあまり知られていない意外な一面もあります。これらの情報を知ることで釣行の幅が広がるかもしれませんので、ぜひ参考にしてみてください。
「サンバソウ」の名前の由来
サンバソウという名前は、なんとなく魚のイメージとは少し異なる響きですよね。この名前の由来は、能楽の演目「三番叟」が起源とされています。
三番叟の舞いは、神楽の一種で、白い装束に黒い縞模様の烏帽子(えぼし)を被った舞手が特徴です。この烏帽子の縞模様が、サンバソウの体側の縞模様と似ていることから、この名前がついたと言われています。
サンバソウ以外にも、シマダイ、ナベッカスなど、地域によって様々な呼び名があります。これは、サンバソウが昔から人々に親しまれてきた証拠と言えるでしょう。
釣りにおいて外道とされることが多い
サンバソウは、多くの釣り人にとって狙ったターゲットではなく「外道」として扱われがちな魚です。「またサンバソウか…」と、思わずため息をついた経験のある方も多いのではないでしょうか。
特に堤防釣りでは、フグと並んで「厄介な存在」として知られています。エサをすぐに取ってしまううえに頻繁にヒットし、アジやクロダイなどの人気ターゲットを狙っている時ほど釣れてしまうため、頭を悩ませる魚とされています。
しかし、他の魚が全く釣れない状況では、サンバソウは頼れる存在でもあります。誰でも簡単に釣れるため、ボウズを逃れることができる救世主のような存在とも言えるでしょう。正直なところ、フグと比べればまだマシだと考える釣り人も多いのではないでしょうか。
実は高級魚「イシダイ」の幼魚
「サンバソウ(シマダイ)」は釣り人ならご存知の方も多いと思いますが、実は磯釣りの人気ターゲットであり高級魚とされているイシダイの幼魚です。成長する過程で体色が変化し、イシダイへと姿を変えていきます。
サンバソウを釣った際は、将来大きなイシダイになって釣れてくれることを願ってリリースするのも良いですし、海の恵みとしてありがたく食卓に並べるのも良いでしょう。
サンバソウが釣れる場所とタイミング
サンバソウは、波打ち際の岩礁や堤防の足元、そしてテトラポットの間など、潮通しの良い場所を好みます。海藻が茂る磯や、テトラポットの隙間は、サンバソウにとって格好の隠れ家であり、餌となる小生物も豊富なので、特に多く生息しています。
サビキ釣りでアジやサバを狙うような、人気の釣り場では、必ずと言っていいほどサンバソウの姿を見かけるでしょう。
春から秋にかけては、サンバソウが最も活発に活動するシーズンです。特に、他の魚が日陰で休んでいるような真昼でも、サンバソウは元気にエサを捕食している姿が見られます。
そのため、サビキ釣りをしていると、ついサンバソウばかり釣れてしまうという経験をする方も多いのではないでしょうか。
美味しく食べることも可能
サンバソウはその見た目やサイズからも「美味しくなさそう」と思われる方も多いのではないでしょうか?しかし、新鮮なうちに適切に調理すれば美味しく食べられる魚です。
刺身や煮付けで食べるのが漁師の方達の定番だそうですが、塩焼きや唐揚げでも美味しくいただけます。
釣り人の間でも「意外と美味しい」という声があり、たくさん釣れた時にはぜひ料理して楽しんでみてください。
検証1日目:やっぱりサンバソウしか釣れない…
いよいよ今回の検証1日目がスタートしました。まずはいつも通り、アジを狙ったサビキ釣りでの挑戦です。果たして狙い通りアジは釣れるのでしょうか、それともやはりサンバソウが…?結果はいかに…
タックルと釣り場の状況
今回の検証場所は、サビキ釣りやルアー釣りで人気の港です!釣り場に到着したのは、日差しが強くなった13時頃。
まずは買ってきたお弁当をいただいてから、釣りの準備を始めました。本日のタックルや釣り場の状況も簡単にまとめていますので、ぜひ釣行の参考にしてみてください。
検証1日目は、アジ狙いのサビキ釣りです。竿は万能ロッドで、リールは1500番の安物を使用します。画像にはないですが、コマセは定番のアミ姫で仕掛けは100均で用意しました。
気象状況や潮汐
日時:9月初旬 14時〜19時
天候:晴れ時々曇り
気温:26℃ 風速:北東の風1m前後
潮汐:大潮
満潮 04:05 14:10 干潮 09:03 21:57
残暑の厳しい時期でしたが、暑すぎず風もほとんど無く快適に釣りが楽しめる天候でした。狙い目の時間となるのは、潮が動き夕まずめとなる17時前後でしょう。
釣行一日目の様子:サンバソウの猛攻
いよいよ釣り開始です。本日は妻との二人釣行で、同じ仕掛けの竿を2本並べ、挑戦します。
コマセを少し撒き、海の様子を探ってみると…驚くほどの勢いで魚が寄ってきました!
よく見ると、そこに集まっていたのは縦縞の魚たちばかり。😱 嫌な予感が頭をよぎります…。
第一投目から早速アタリが!
釣り上げてみると、予感は的中。やっぱりサンバソウ!
その後もほぼ入れ食い状態で、次から次へとサンバソウばかりが釣れ続けます。
しかし、今日は意図的に仕掛けやエサは変えず、時間の経過で釣果に変化があるのかを検証することにしました。
夕まずめの時間帯に差し掛かる頃となり、少し活性の上がった魚や回遊魚が混じってくることを期待します。
コマセに寄ってくる魚を観察してみると、サンバソウ以外の魚の姿もちらほら見え始めましたが、やはり釣れるのはサンバソウばかり。
すでに数十匹を釣り上げていたので、ほぼ諦めモードです。
その後も粘って18時過ぎまで釣り続けましたが、結局他の魚は一匹も釣れずに終了となりました。
こうして、検証1日目は「やっぱりサンバソウしか釣れない!」という結果に…期待してくださった方には残念な結果となってしまいましたが、これも釣りの現実です…
サンバソウしか釣れなかった理由
1日目にサンバソウしか釣れなかった理由は、他の魚に比べてサンバソウの数が圧倒的に多かったこと、さらに仕掛けやエサに工夫を加えなかったことが影響していたようです。
夕まずめになるまで、いつもは現れるフグさえ姿を見せず、サンバソウばかりが釣れる状況が続きました。大潮という好条件にもかかわらず、思うような釣果は得られませんでした。
検証2日目:工夫が奏功!他の魚がヒット!
いよいよ検証2日目がスタートです!初日の反省を活かし、この日は仕掛けやエサを複数種類用意して臨むことにしました。果たしてサンバソウ以外の魚を釣ることができるのか?それとも、再び1日目と同じ結果になるのか…。
タックルと釣り場の状況
初日の検証から二日後、再び同じ港で釣行を行います。この釣り場はアジなどの回遊魚をはじめ、クロダイやキスなど、多彩な魚種の実績がある人気のスポットです。
本日も1日目と同様に、タックルや釣り場の状況を簡単にまとめていますので、仕掛けやエサの違いを確認してみてください。
釣り方とエサ
この日はオキアミの他、練りエサとパワーイソメも買ってきました!どのエサでサンバソウ以外の魚が釣れるのか、色々試したいと思います。
釣り方は、サビキ釣り、探り釣り、ウキ釣り、ルアー釣りと状況に応じて色々試していきます!ワームはサビキ釣りや探り釣りの付けエサとしても活用できますので、持っておくことをおすすめします。
気象状況や潮汐
日時:9月初旬 15時〜19時
天候:晴れ時々曇り 気温:28℃ 風速:北東の風3m前後
潮汐:中潮 満潮: 3:45 15:33 干潮 10:18 22:48
この日は1日目より暑さが厳しく、風も少し吹いている状況です。狙い目の時間帯は、やはり夕まずめの時間帯となるでしょう。
釣行2日目の様子:サンバソウ以外の魚が釣れた!
釣り場に到着するや否や、急いで準備を始めました!ここ数日、釣果があまり良くないせいか、いつもなら賑わう港も今日は釣り人の姿がまばら。
二日目の検証で少し困ったのは時間が足りないこと。午前の予定が長引き、釣りを始められたのは15時過ぎ。日暮れまでの約3時間が勝負です!夜釣りの準備がないため、限られた時間で結果を出すしかありません。
さて、さっそくコマセで海の様子を見てみると……またもや大量のサンバソウが集まっていますが、アジらしき魚も確認でき、期待が高まります!
今回は、私は探り釣り、妻はサビキ釣りでスタート。すると初投からヒット!結果は……
「サンバソウ😅」まるで初日のデジャブ。モチベーションが少し下がりますが、今回はエサや仕掛けを変える準備をしてきました!
同じ釣り方でサンバソウの連発を確認し、すぐに仕掛けを変更することに。
私はジグヘッドとワームでアジ狙いにシフトし、妻はオキアミ、イソメ、練りエサと多彩なエサを駆使する“総力戦”に!
仕掛けを変えてほどなく、妻の竿にアタリが!
釣り上げたのは…待望のカワハギ!「ついにサンバソウ以外の魚が釣れた!」😂 この日初のターゲットに歓声が上がります!
その後も、妻はキス、カサゴ、フグ、マダイの幼魚を次々とヒット!サンバソウ以外の魚で5種目を達成することができました。
使用する付けエサを変更した途端、サンバソウ以外がヒットしている様子が興味深い結果です。
一方、私はルアーで苦戦…。ついにウキ釣りに変更しました。ウキが沈む瞬間のワクワク感は、私にとって釣りの醍醐味。日が沈む頃、待ちに待ったアタリが!
釣り上げたのは小ぶりなアジですが、ここまでの努力が報われたようで、心底ホッとしました。
日が落ちきり、アタリもなくなったため、名残惜しいものの納竿の時間です。今回は、1日目の残念な結果を覆し、満足できる検証結果が得られました!
詳細な釣果については、次のセクションでお伝えします。
釣果に変化が出た要因
検証二日目でサンバソウ以外の魚が釣れた要因は、やはり仕掛けやエサに変化を加えたことにあると考えられます。また、そもそもコマセに寄ってくる魚の種類が多かったことも、釣果の違いに影響していたと思われます。
皆さんも、狙いとは違う魚ばかりが釣れてしまう時には、仕掛けやエサを工夫してみるのがおすすめです。そうすることで、きっと新しい釣果の変化を楽しめるはずです!
検証結果(釣果):サンバソウ以外の魚も釣れる
今回「本当にサンバソウしか釣れないのか?」という検証を2日間にかけて行いました。そして、「サンバソウ以外の魚も釣れる」という結果を得ることができました。それでは、2日間の釣果を紹介します。
検証1日目の釣果
検証1日目は、サンバソウのみです。これだけの数を釣っても、サンバソウだけというのもある意味奇跡地得るのではないでしょうか?
検証2日目の釣果
検証2日目は、サンバソウを含む全7種類の魚を釣り上げることができました。仕掛けやエサのバリエーションを増やすと、比例して魚種も増えるという結果だと思います。
サンバソウ以外の魚を釣る方法
今回の釣行では、「サンバソウばかり釣れる状況で、果たして他の魚も釣れるのか?」というテーマで検証を行い、見事「サンバソウ以外の魚も釣れる!」という結果を得られました。
実際に効果があった釣り方やエサの変更を詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
釣り場(ポイント)を変える
同じ魚ばかりが釣れてしまうとき、一番手軽で効果が期待できる方法は、場所を変えてみることです。「場所を変える」とは、単に釣り場を移動するだけでなく、投げる距離を変えることも含まれます。
特定の魚が多く集まる場所では、その魚ばかりが釣れることが多いです。そこで、他の魚がいそうな場所に移動すれば、釣果が変わる可能性も高まります。
釣り場の移動が難しい場合は、狙う距離を変えてみるのもおすすめです。たとえば、足元を狙っていたなら少し遠くに投げてみる、逆に少し先で釣っていたなら足元を攻めてみるといった方法です。
今回も、岸壁の際を重点的に狙っていた際にカワハギが釣れました。
狙うタナを変える
狙うタナを変える、つまり仕掛けを落とす深さを変えることも、釣りにおいては重要なポイントになります。
この方法は、違う魚種を狙う時にも有効ですが、サイズアップを計りたい時にもおすすめの方法です。
サンバソウやフグといったエサ取りが多い時は、仕掛けが狙っている深さまで到達する前に、エサが取られてしまうことが多いです。
そんな時は、オモリを重さを調整したり、持ちの良いエサに変更したりしてみると良いでしょう。
エサを変える
サンバソウは食欲旺盛で、オキアミやゴカイなど動物性のエサは特に好むと言われています。
地域や釣り場によって変わると思いますが、オキアミよりは練りエサやパワーイソメの方が他の魚が反応することが多かったです。
サビキ釣りでは、基本コマセだけという釣り方をする方も多いですが、付けエサやワームを何パターンか用意しておくことをおすすめします。
今回、カサゴとキスを釣り上げたときに使用していたエサは、練りエサとイソメです。
時間帯を変える
今回の検証では2日間とも昼から夕まずめの釣行となりましたが、時間を変えてみることも効果的な方法となるでしょう。
地元の釣り人の方に聞いたところ、朝と昼と夜で釣れる魚が変わることがよくあるとのことでした。
次回は「同じ釣り場で時間帯によって釣れる魚は変わるのか?」といったような検証にも挑戦したいと思います。
まとめ
今回の2日間の検証では、サンバソウが多く釣れる中で、工夫次第で他の魚種も釣れる可能性があることが分かりました。
同じ魚ばかりが釣れてしまうときは、釣り場や仕掛け、エサなどを変えることで、思わぬ成果が得られるかもしれません。
釣り好きな人であれば当然と思われる方も多いでしょうが、今回の検証が少しでも参考になれば嬉しいです。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!
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