2024年、釣り禁止エリアが全国的に過去最多を更新し、釣りを楽しむ人にとっては大変深刻な状況です。今まで自由に釣りが楽しめた堤防や漁港などが、次々と立ち入り禁止区域に指定され、自由に活動できる範囲は大きく制限されています。自分の愛する釣り場を失い、憤りや不安を抱えている釣り人も多いのではないでしょうか。
このままでは、自由に釣りが楽しめる釣り人の楽園は消滅する可能性も…。
しかし、釣り人ひとりひとりの意識改革と行動で、この状況を改善することは可能です。本記事では、釣り禁止場所が増加し続ける現状やその原因、釣り場を守るために釣り人が出来ることなどを解説しています。
釣りを愛する皆さん、これ以上自由に釣りが楽しめる場所を減らさないためにも、この問題と真剣に向き合ってみましょう。
釣り禁止エリア急増の現状
2024年現在、全国の釣り禁止エリアは過去最多を更新し、釣り人の活動範囲は大きく制限されています。調査によると、過去5年間で釣り禁止エリアは約1.5倍に増加しており、釣り禁止エリアは全国で約一万箇所です。
全国的に広がる釣り禁止エリア
近年、釣り禁止もしくは立ち入り禁止となった釣り場の多くは、都市部や観光地が目立っていました。しかしながら、現在釣り禁止と指定されたエリアは全国的に広がっています。多くの釣り人が訪れる場所だけでなく、穴場的な場所も釣り禁止となっているのが現状です。
身近な堤防や漁港が主な対象
現在、釣り禁止エリアの主な対象となっているのは、私たちの身近にある漁港や堤防です。最近では、多くの釣り人に人気が高い、千葉県の勝浦港も釣り禁止となったことがニュースになりました。誰もが自由に楽しめる場所が、一つまた一つと減少するのは、残念で仕方がありません。
釣り場減少の負の連鎖
一つの釣り場が釣り禁止となると、周辺の釣り場も釣り禁止になる傾向があります。一部の釣り人によるルール違反や漁業関係者とのトラブルなど、釣り禁止の要因ともなる行為が釣り場で繰り返されるからです。この釣り場減少の負の連鎖をいかに食い止められるかが、釣り人にとって直近の課題と言えるでしょう。
釣り禁止エリア急増の原因
釣り禁止エリア増加の背景には、釣り人のマナー違反や安全上の問題など、さまざまな原因があります。現在、釣り人のマナー違反が特に目立っており、ゴミの放置や迷惑駐車などの問題が深刻化しています。私たち釣り人は、釣り禁止となる原因を把握し、改善しなければなりません。
釣り人のルール・マナー違反
釣り場には、釣りをする人全員が守らなければならないルールやマナーがあります。普通に考えれば当たり前のことですが、残念ながら違反する釣り人が居るのが現状です。このルールやマナーが違反が、釣り禁止エリア増加の一番の要因となっていますので、ひとりひとりが徹底しなければなりません。
具体的には、ゴミの放置、違法・迷惑駐車、漁業権の侵害、安全上の問題、環境への配慮不足などが問題となっています。
安全上の問題
釣り禁止増加の背景には、安全上の問題もあります。釣り場での事故やトラブルが原因で、釣りが禁止になった場所も少なくありません。ライフジャケットの不着用や、悪天候における無理な釣行は、水難事故のリスクが高まるので、十分注意しましょう。
環境への配慮不足
釣りは自然を相手にするレジャーであり、釣り場を守るためにも環境への配慮は非常に重要です。ゴミ問題や魚介類の乱獲、サンゴ礁や漁場破壊などの行為は、環境へ悪影響を与えます。
釣り人の環境への配慮不足は、釣り場減少の原因ともなりかねないのです。。自然環境を守ることは、SDGsにもつながりますので、ひとりひとりが環境への配慮を忘れてはいけません。
釣り場の管理体制
釣り禁止エリア増加の背景には、釣り場の管理体制が原因となっている問題もあります。十分な管理体制が整っていれば、釣り人のマナー違反や安全上の問題を抑制でき、釣り場が保たれることもあるでしょう。
管理体制が不十分なのは、人員不足や高齢化により管理が行き届かないなどといった理由が考えられます。釣り人と地域の人が協力すれば、守れる釣り場があるかもしれません。
釣り場を守るために出来ること
釣り禁止エリア増加を食い止め、貴重な釣り場を残していくためには、私たち一人ひとりの意識改革と行動が必要です。具体的には、マナーを守る、安全に配慮する、環境を守るなどといった行動が釣り場を守ることにつながります。決して難しいことではないので、できることは明日からでも実践しましょう。
ルール・マナーの徹底
釣り人である以上、釣り場のルールやマナーは必ず守りましょう。釣り場は、誰か一人のものでなく、誰もが自由に釣りが楽しめる場所です。大事な釣り場を残すためにも、釣り人全員が今一度ルールやマナーを徹底しましょう。
これらが釣り人が守らなければならない代表的なルールやマナーです。釣り場によっては細かく定められている内容もありますので、必ず自治体や漁業組合のホームページを確認してから釣りを楽しみましょう。
安全対策の徹底
釣りを楽しむには、安全対策が不可欠です。釣り人が出来る安全対策をまとめていますので、万が一の際に備えましょう。
これらの安全対策は、個人レベルで出来ることですので、しっかりと対策をして釣りを楽しみましょう。
情報の共有や発信
釣り場に限らず、釣りに関する情報を共有・発信することも、私たちが出来ることの一つです。釣り人同士が情報の共有・発信をすることで、注意喚起やマナー向上につながることもあります。結果として、釣り場を守ることにもつながるので、インターネットやSNSを活用すると良いでしょう。
ただし、簡単に得られる情報は、必ずしも正確な情報とは言えません。そのため、間違った情報を共有・発信しないように注意が必要です。
釣り禁止問題への意識を高める
釣り禁止エリアが増加している現状を、他人事ではなく釣り人全員の問題として捉えることが重要です。釣り禁止となる原因や状況を改善するための行動を足ることが、釣り場を守ることにもつながります。
釣り人の意識改革の必要性に関しては、この後でも詳しく解説しますので、参考にして下さい。
釣り人の意識改革の必要性
釣り禁止エリア増加を食い止め、貴重な釣り場を残していくためには、釣り人の意識改革が必要です。では、具体的にはどのような意識改革が必要になってくるのでしょうか。釣り人の明るい未来を作るために、必要不可欠な意識改革は以下の通りです。
LOVE BLUE 〜地球の未来を〜
釣り人の意識改革をする上では、基本となる理念や目標をもつことが重要になります。その理念や目標のお手本として、参考にしていただきたいのが、「LOVE BLUE〜地球の未来を〜」です。釣り人であれば、こちら↓のロゴを1度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
~自然環境の持続こそ、釣りの未来そのもの~
私たちの考える「LOVE BLUE~地球の未来を~」とは、持続可能な釣り環境を構築するために、釣りにかかわるすべての人々が、共通の想いをもって発信する未来に向けた理念です。海や川に囲まれ、水に恵まれた国、日本。日本の釣り文化は、世界的に見ても群を抜いて高度であり、とても魅力的です。だからこそ私たちは、「釣りで自然を汚さない」から「釣りが自然を再生させる一助になる」ように環境への意識をさらに高め、世界に誇る「水辺の環境保全」を志向する社会貢献事業の実施を目指してまいりたいと考えています。
LOVE BLUE 地球の未来を_つり環境ビジョン|TOP|LOVE BLUE〜地球の未来を〜とは|
LOVEBLUE事業では、以上の内容をスローガンに、「水辺をキレイに」「サカナを増やそう」「フィールドを広げよう」という3つの活動を優先的に行なっています。釣り人一人ひとりが取り組むべき行動でもあるので、ホームページで詳しくご覧ください。ホームページには、こちら↓のバナーから飛ぶことができます。
釣り場を共有する意識
釣り場は限られた資源であり、私たち釣り人一人一人が共有する意識を持つことが重要です。地域住民の方々はもちろん、同じ場所を訪れるすべての人への配慮を忘れてはいけません。
いつ誰が訪れても、快適に釣りが楽しめる場所であり続けるために、一人ひとりの意識向上が求められています。
地域社会との共存を目指す
地域社会との共存を目指すとは、釣り人が地域住民との相互理解を深め、協力し合い、共に豊かな地域社会を築いていくことを指します。例えば、地域住民との交流や地域経済への貢献、地域課題への取り組みなどといった活動に釣り人が参加することです。
釣り場となる地域とのコミュニケーションや活動を通じて、釣り人が地域社会の一員と認められ、地域社会から歓迎される存在になることが重要です。その結果、厳しい目を向けられていた釣り人の印象も改善され、釣り場の確保や利用ルール策定に有利に働く可能性があります。
釣り人は、ただ釣りを楽しむだけではなく、釣り場となる地域社会との共存を目指し行動しましょう。
釣りを楽しむ文化を守り継ぐ
釣りを楽しむ文化を守り継ぐとは、単に釣りの技術や知識を次世代に伝えるだけでなく、釣り本来の魅力を伝え継承していくことです。釣り場の保護や次世代への指導、釣り文化の記録や情報発信などの行動が、釣り人を明るい未来へ導きます。
釣りを通して自然と触れ合い、生命の尊さを学び、心身のリフレッシュをするという、釣り本来の魅力を伝え継承するために、意識的に行動しましょう。
釣り人の未来のために
釣り場では、ルールやマナーを遵守し、地域や他の釣り人への配慮を忘れず、安全に楽しむことが重要です。釣り人の未来のために、釣り人一人ひとりが今ある課題に対する意識を高め、積極的な行動が求められています。釣り人全員で協力し、釣り禁止エリア増加という状況に歯止めをかけ、明るい未来を築きましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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