フカセ一筋の父 vs乱れ釣り息子。約束のリベンジ釣行で得た釣果より大切なもの

釣り日誌
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「また来月、行こうな」

1ヶ月前、7時間の大寝坊から奇跡の40cm黒鯛を釣り上げたあの日。帰りの車内でそう呟いた86歳の父の顔を、私は一生忘れないでしょう。

歳を重ねるごとに重くなっていた父の腰を上げさせたのは、魚の引きか、それとも息子への悔しさか……。そんな父との約束を果たすべく、リベンジの舞台に選んだのは、前回と同じ冬の南房総。 2025年の締めくくりとして、再びあの海へと向かいました。

冷たい北風にさらされながらも、心はどこか温かかった今回の釣り納め。フカセ釣りにこだわりつつも、気がつけばルアーにサビキ、穴釣りと、親子で「なんでもあり」の乱れ釣り状態に!

果たして、2025年ラストを飾る「あの大物」の正体とは? 最高の釣り納めとなった、波瀾万丈な親子釣行記を綴ります。

筆者
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この記事はこんな人におすすめです!

  • ✅ 86歳の父が情熱を取り戻した、心温まるリベンジの行方が気になる方
  • ✅ 「職人気質の父」と「自由な息子」の対照的な釣りスタイルを楽しみたい方
  • ✅ 本命不在のピンチを「乱れ釣り」で遊び尽くすワクワク感を共有したい方
  • ✅ 2025年の釣り納め、最後に現れた「巨大なアイツ」の正体を知りたい方

このブログでは、今回の釣行記以外にも、リアルな情報がわかる釣り場ガイドや、コスパ最強アイテムなどのタックルレビューなど、多角的な視点で釣りの魅力を紹介しています。

これから釣りに挑戦したい未経験者の方から、さらなる釣果を目指す初心者の方まで、役立つ記事を幅広く揃えています。気になる記事がございましたら、ぜひチェックしてみて下さい!

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🤝 1ヶ月前の約束と、完璧なスタート

すべての始まりは、1ヶ月前の帰り道でした。 「また来月、行こうな」 86歳になり、以前に比べれば少し体も不自由になった父。最近では釣りに行くのも年に数回と腰が重くなっていましたが、前回の「40cmの黒鯛」という劇的な展開が、父の釣り人としての魂に再び火をつけたようでした。

迎えた当日。前回の「7時間の大寝坊」という大失態を繰り返すわけにはいきません。深夜の待ち合わせでしたが、今回は勘違いも遅刻もなし!完璧なスケジュールで家を出発し、まだ夜が明けきらぬ朝マズメ前に、前回と同じ南房総の釣り場へと無事到着。

車から出ると、12月の洗礼とも言える鋭い北風が吹き抜けます。「寒いな……」とこぼしながらも、父の足取りはどこか軽やか。日が昇るまでの辛抱、そして本命との再会を信じて、私たちは静かに竿を準備し始めました。

🎣 南房総の海で「静」と「動」対照的な二人の勝負

今回の釣行は、単なるリベンジマッチではありませんでした。それは、一つの道を突き詰める父と、あらゆる可能性を探る私との、静かな「スタイル合戦」でもあったのです。

🛠️ 父は「フカセ釣り一筋」。86歳の頑固さが生む職人気質

父は、自分で一度決めたら人の意見は聞かないタイプ。悪く言えば「馬鹿の一つ覚え」かもしれませんが、良く言えば、これと決めた釣法を信じ抜く「職人気質」な人間です。

「昔取った杵柄」というやつでしょうか。12月の刺すような北風にさらされ、本命の気配が遠のく中でも、父は終始フカセ釣り一本で粘り続けていました。不自由かつ震える手で仕掛けを整え、じっとウキを見つめるその背中には、最近の「腰の重さ」を微塵も感じさせない、現役の釣り師としての意地が漂っていました。

🎨 私は「乱れ釣り」。好奇心のままに海を遊び尽くす

そんな父を横目に、私はといえば、とにかく色々試したいタイプ。フカセ釣りで反応がなければ「ルアーはどうだ?」「足元に穴釣り仕掛けを落としたら?」「エサ取りがいるならサビキだ!」と、次から次へとターゲットを変えていきます。

これぞ、私流の「乱れ釣り」。

一つのターゲットに固執せず、その時の海の状況に合わせて遊び尽くすスタイルは、父から見れば「落ち着きのない釣り」に見えたかもしれません。

しかし、この「静」の父と「動」の私という真逆の構図こそが、今回の釣行における最大の注目ポイント。職人のように一点を狙い続ける父の粘りと、千変万化の攻めで魚の反応を探る私の執念。

果たして、この相反するアプローチが最後にどのようなドラマを引き寄せるのか。2025年を締めくくる「予想外の結末」が動き始めることになります。

🌊 朝マズメの期待と、残酷な午前の釣果

完璧なスケジュールで現地に到着し、期待に胸を膨らませて迎えた朝マズメ。しかし、海からの返事は厳しいものでした。この釣り場名物とも言えるフグの猛攻が始まり、仕掛けを投入するたびに散々見慣れた彼らが姿を現します。

結局、午前の釣果はフグのみ。昼に近づくにつれ海全体の活性も下がり始め、重苦しい空気が漂います。

沈黙を打破する漁港偵察と、格別のおにぎり

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私は一旦痺れを切らし、状況を変えるべく近くの漁港へ偵察に向かいました。しかし、他の釣り人たちも「釣れていない」という厳しい状況。「今は耐える時か……」と元の場所へ戻り、海を眺めながらおにぎりを頬張ります。

なぜ釣り場で食べるご飯は、これほどまでに格別なのでしょうか。この美味しさが、折れかけていた心に再び火を灯してくれました。

🏆 初日の勝負!「乱れ釣り」の果てに掴んだもの

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午前の沈黙を破るべく、いよいよ私流の「動」の釣りが幕を開けます。一角でじっとウキを見つめる父を横目に、私はあらゆる可能性を探り始めました。

🎣 乱れ釣り開幕!ルアーに込めた「2025年の宿題」

午後からは、宣言通りの「乱れ釣り」を開始。まずはサビキを投入しましたが、ここでもフグが立ちはだかります。ならばと足元の岩礁帯へブラクリを落とすも、海は沈黙したまま。

そして、今年こそはと心に決めていたルアー釣りに挑みます。マイクロジグやワームなど、定番の仕掛けを駆使して「ルアーでの釣果」という2025年の目標達成を狙いました。

しかし、現実は甘くありません。ルアーへの反応は得られないまま、悔しさを残して夕まずめのゴールデンタイムへ。私は再びフカセ竿を手に取り、父との真っ向勝負に戻ることにしました。

⏱️ タイムリミット30分!静寂を切り裂く「2025年ラストの大物」

ホテルのチェックイン時間が迫り、残された時間はわずか30分。その時は、唐突に訪れました。

キャストした瞬間、ウキが沈むどころか、ひったくられるように海中へ!大きくしなる竿、唸りを上げるドラグ。黒鯛ではないことは感触で分かりましたが、この強烈な引きは間違いなく大物です。

「おい、来たぞ!」 その瞬間、誰よりも早く反応したのは父でした。 自分が釣ったかのように興奮し、不自由な体で懸命に網を構えるその姿。その情熱に後押しされ、慎重に、かつ大胆にファイトを繰り広げます。

🐟 正体は海を嘲笑う「アイツ」!勝負の結果は……

上がってきたのは、立派なボラでした。 朝からコマセを撒くたびにフグに混じって現れ、ウキの周りを人を馬鹿にするように泳いでいたあのボラです。「そのうちかかるだろうな」とは思っていましたが、まさかこの土壇場で来るとは……。嬉しいような、少し残念なような、釣り人特有の複雑な心境がこみ上げます。

結局、この日はこれがクライマックス。数でもサイズでも一応は私の「勝ち」ですが、本命はどちらも釣れていないため、初日の勝負は「引き分け」といったところでしょうか。

🍺 釣り場を肴に乾杯。疲れを溶かす至福のひととき

この日の宿は、部屋から先ほどまで戦っていた釣り場が見える最高のロケーション。 窓の外の海を眺めながら、キンキンに冷えたビールで喉を潤します。温泉で北風に冷えた体を温め、海鮮バイキングで失った体力を回復。

ほぼ徹夜で走り抜けた疲れと、心地よい達成感。明日の2日目こそは本命を……。そんな期待を抱きながら、私たちは早めの眠りにつきました。

♨️ 釣り納め2日目。旅と釣りを満喫する「贅沢な朝」

2025年を締めくくる今回の釣行は、単なるリベンジマッチではなく「釣り旅」でもあります。本来なら朝マズメから竿を出したいところですが、2日目はあえてゆっくりとしたスタートを選びました。

🍳 焦りは禁物。朝風呂とバイキングで英気を養う

昨日、早めに就寝したおかげで朝はスッキリと目が覚めました。まずは朝日を浴びながらの朝風呂で、冷えた体を芯から温めます。その後は、ホテル自慢の海鮮バイキングを心ゆくまで堪能。

「焦っても魚は逃げない」と自分に言い聞かせ、心身ともにエネルギーをフル充填。チェックアウトを済ませ、海へ向かったのは午前8時過ぎ。2025年、正真正銘ラストの釣りが幕を開けました。


🎣 決着の4時間。黒鯛一本勝負と「デジャブ」

2日目の勝負は、お昼までの約4時間という短時間決戦。昨日あれほど「乱れ釣り」を楽しんだ私も、今日は父と同じくフカセ釣りでの黒鯛一本狙いに絞りました。

🌊 静寂を打ち破る、2025年最後の手応え

日が昇りきった後の海は、昨日よりも静かでした。名物のフグの姿も落ち着き、ウキはピクリとも動きません。それでも、父と並んでコマセを撒き続け、じっとその時を待ちます。

無情にも時間は過ぎ、時計の針が11時を回った頃。ついに、私のウキが鮮やかに消し込みました!

「来た……!」

手元に伝わる重量感、そして強烈な疾走感。それは昨日味わったあの感覚を呼び起こす、完璧なまでの「デジャブ」でした。2025年最後の大物の引きを、記憶に刻み込むように、一巻き一巻きを存分に堪能しながらファイトを楽しみました。

慎重にタモに収まったのは、昨日よりも一回り大きい立派なボラ

🏆 2025年納竿。また来年もこの海へ

釣り上げたボラを見て、父は「写真を撮ってくれ」とはしゃいでいました。自分の釣果ではないのに、どこか誇らしげにカメラへ向かう父。その姿を見られただけで、今回南房総まで来た甲斐がありました。

結局、その後は二人ともアタリはなく、正午に納竿。2025年の全釣行が終了しました。

本命の黒鯛には出会えませんでしたが、数もサイズも(一応)私の勝利。……とはいえ、そんな勝ち負けさえも心地よく感じられるほど、穏やかな時間でした。

「来年もまた、ここに来れるだろうか」

片付けを終えたとき、父がぽつりと呟きました。 どこか寂しく切ないその言葉に、私はあえて聞こえないふりをしながら、心の中で「きっと来れるさ」と答えました。

🏆 釣果よりも大切なものが釣りにはある

「これが最後の釣りになるかもしれんな」

最近、海へ来るたびに父が口にする言葉です。 その言葉を聞くたびに、私は「黒鯛を釣る」という結果以上に、こうして二人で並んで竿を出せる時間の尊さを強く感じます。

7時間の大寝坊から劇的な釣果に恵まれた前回。そして、完璧なスケジュールで挑みながらも、本命にはフラれてしまった今回。釣果が計算通りにいかないのは相変わらずですが、だからこそ予期せぬドラマや、隣にいる人との深い絆に出会える。それも釣りの素晴らしさの一つなのだと、父が教えてくれた気がします。

狙った魚は釣れなくても、そこには笑いがあり、対話があり、忘れられない景色がある。2025年、最後にして「釣果よりも大切なもの」を手に入れた気がしました。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。 皆さんの2026年の釣行が、大切な誰かと心を通わせる、素晴らしいものになることを願っています!

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