近年、海洋汚染が深刻化しており、特にマイクロプラスチックによる被害が注目されています。マイクロプラスチックは、魚介類や生態系全体に悪影響を及ぼし、漁獲量の減少や釣り場の減少に直結しています。この問題は、釣り人だけではなく、海と関わる人全ての人が取り組まなければなりません。
本記事では、マイクロプラスチックが魚介類や釣りに及ぼす影響や、一人の釣り人として行うべき対策などを考察しています。マイクロプラスチックの影響を理解し、行動を起こすことが、生態系の保護と釣り場の保護に不可欠です。釣り人の未来を守るためにも、本記事を参考にしていただき、貴重な海を守る行動をしましょう。
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マイクロプラスチックとは?
マイクロプラスチックとは、直径5mm以下のプラスチック片のことを指します。マイクロプラスチックは世界中で増え続けており、海洋生態系への悪影響を及ぼしています。釣りへの影響を考える前に、このマイクロプラスチックについての理解を深めましょう。
一次マイクロプラスチックと二次マイクロプラスチック
マイクロプラスチックは、発生源によって一次マイクロプラスチックと二次マイクロプラスチックに分類されます。
一次マイクロプラスチック
製品として製造される段階で、5mm以下の大きさのプラスチック粒子を指します。具体的には、
- 洗顔料や歯磨き粉などの化粧品に含まれるスクラブ
- 工業製品や医療用品に使われるプラスチック原料
- 洗濯排水に含まれるマイクロファイバー
などが挙げられます。一次マイクロプラスチックは、意図的に製造されるため、形状や大きさが比較的均一なのが特徴です。
二次マイクロプラスチック
ペットボトルやレジ袋などのプラスチック製品が、海で分解や劣化によって5mm以下の大きさになったものを指します。具体的には、
- 海に捨てられたプラスチック製品が波や紫外線によって細かく砕けたもの
- 釣り糸や漁網などの漁具が海で破砕されたもの
- マイクロビーズを含む化粧品を使用した後の排水
などが挙げられます。二次マイクロプラスチックは、様々な形状や大きさのプラスチック粒子を含みます。
マイクロプラスチック問題の概要
マイクロプラスチック問題は、世界規模で深刻化しており、すでに多くの海域でマイクロプラスチックが確認されています。マイクロプラスチックの主な発生源は、プラスチックゴミや洗濯排水、マイクロビーズなどです。マイクロプラスチック問題のポイントを3つ挙げますので、押さえておきましょう。
分解されず回収も困難
マイクロプラスチック問題の難点は、海で分解されることはなく、回収も困難であることです。マイクロプラスチックの量は増え続けますが、長い間海を漂い続けても完全に分解される可能性は低いと考えられます。また、大きさも5mm以下と小さく、回収する場所や設備も整っていないため、被害を抑えるのは難しいでしょう。
マイクロプラスチック問題は、世界中で様々な取り組みがされていますが、私たち一人ひとりでもできることがあります。エコバックやマイボトルの使用など、プラスチックゴミの削減に積極的に取り組みましょう。
有害科学物質を取り込みやすい
マイクロプラスチックは、ダイオキシンやPCB、DDTなどの残留性有機汚染物質を取り込みやすい性質を持っています。有害科学物質を取り込んだマイクロプラスチックは海中を漂い続け、餌と間違って食べた生物から食物連鎖で広がるのです。さらに、その魚介類を食べた人間への体内へと取り込まれることで、健康被害が出る恐れもあります。
生態系への悪影響
マイクロプラスチックは、海洋生態系への影響も懸念されています。海洋生態系とは、海に生息する生物の食物連鎖やそれらを取り巻く環境のことをまとめて示すものです。
マイクロプラスチックを取り込んだ魚介類に、障害が生じたり、場合によっては命を落としたりすることにつながります。
マイクロプラスチックが釣りに及ぼす影響
マイクロプラスチックが釣りに及ぼす影響は、釣りの対象となる魚や釣りをする場所、釣り人など様々に及びます。マイクロプラスチック問題と釣りには深い関連性があり、釣り人だけではなく、釣り業界全体としても取り組まなければなりません。
魚介類への悪影響
マイクロプラスチックを体内に取り込んだ魚などは、様々な悪影響を受ける可能性があります。マイクロプラスチックは、魚の消化器官を傷つけたり、栄養吸収を阻害したり、炎症を引き起こしたりする可能性があるからです。また、成長や繁殖にも悪影響が懸念されています。
釣果への影響
マイクロプラスチックが釣果へ及ぼす影響については、完全には解明されていませんが、様々な影響が考えられます。マイクロプラスチックが生態系へ悪影響を及ぼせば、魚の生息数が減少する可能性があります。
海に生息する魚が少なくなれば、釣れる魚や漁獲量も保冷して減ることが予想できるでしょう。
釣り場減少につながる
マイクロプラスチックよる被害が広がることによって、釣り場減少にもつながる可能性があります。実際、釣り人が出すプラスチックゴミが原因で、釣り禁止となった釣り場も少なくありません。
また、釣れる魚が減少すれば、管理釣り場などを利用する釣り人も減り、運営ができなくなる釣り場もででくるでしょう。このように、マイクロプラスチック問題は、釣り場減少にもつながると予想できます。
釣り人への健康被害
マイクロプラスチックを体内に蓄積した魚を釣って食べることで、釣り人自身も健康被害を受ける可能性があります。マイクロプラスチックに吸着された有害物質が、人体に蓄積する可能性があり、発がん性、生殖毒性、神経毒性、免疫毒性などが懸念されています。
自分で釣った魚を食べるというのも、釣りの醍醐味の一つですが、食べても大丈夫なのかと不安に思ったことがある方も少なくないでしょう。実際に、日本でもマイクロプラスチックを取り込んだ魚は確認されていますので、今まで以上に注意する必要が出てくるかもしれません。
釣り業界全体への影響
マイクロプラスチックによる魚や海洋生物の減少は、釣り業界全体への影響も懸念されています。釣り人や釣り場が減少すれば、釣り業界全体へ経済的な影響を及ぼし、業界が縮小してしまうことも考えられます。
釣り業界の活力が低下すると、マイクロプラスチック問題への十分な取り組みできなかったり、釣り離れが進むこともあるでしょう。マイクロプラスチック問題への対策が十分でなければ、釣り業界全体のイメージも悪くなります。
このように、マイクロプラスチック問題には、個人だけでなく業界全体で取り組むことが必要不可欠です。
マイクロプラスチック問題への対策
マイクロプラスチック問題は、海洋環境だけでなく、釣り業界や釣り人にも深刻な影響を与える問題です。この問題を解決するためには、個人と業界全体がそれぞれ対策を進めていく必要があります。
釣り人個人ができる対策
釣り人が個人レベルでできる対策は、主のプラスチック製品の使用量を削減することと、適切な処理をすることです。具体的には以下の通りです。
釣り業界全体で取り組むべき対策
マイクロプラスチック問題を解決するには、釣り業界全体で取り組むことが必要不可欠です。業界全体で取り組むべき対策には、以下のようなことがあります。
釣り人の未来を守る行動をしましょう
マイクロプラスチック問題を解決するには、私たち一人ひとりが行動することが必要不可欠です。海と魚を守り、さらには釣り人の明るい未来を守るためにも、できることから始めましょう。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございます。
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